伴読部

第9回:『渋滞学』西成活裕

渋滞は、でもやっぱり巻き込まれたくはないね。渋滞学 (新潮選書)作者: 西成活裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 100回この商品を含むブログ (147件) を見る 渋滞と言うとふつう車のそれを指すけれど、世の中…

第8回:『東インド会社とアジアの海』羽田正

緯(よこいと)で立ち上がる世界史―あるいは歴史叙述とか「グローバル社会」とか。東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史)作者: 羽田正出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/18メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (22件) を…

第7回:『エンジン・サマー』ジョン・クロウリー

このお話には<空の都市>と呼ばれる空中庭園が出てくる― エンジン・サマー (扶桑社ミステリー)作者: ジョンクロウリー,John Crowley,大森望出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 37人 クリック: 234回この商品を含むブログ (103件) …

EXTRA:『贈与論』マルセル・モース

EXTRAについて 本の指定者が3人のうちの誰かではなくて、「伴読部」である―ということです。 前回(第6回)までで本の指定者が2巡し、またそれぞれの感想をアップしてきたわけですが、実は毎回その後があって、感想アップ後には「お互いの感想を読ん…

第6回:『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア

記憶のあるところ。あるいはノスタルジーについて。メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,岩本正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (…

第5回:『ヴァギナ』キャサリン・ブラックリッジ

目を逸らすなかれ。ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)作者: キャサリン・ブラックリッジ,藤田真利子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/02/04メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 638回この商品を含むブログ (28件) を見る これでもか!というくら…

第4回:『貨幣論』岩井克人

お金はなんで、お金なの?貨幣論 (ちくま学芸文庫)作者: 岩井克人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/03/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (51件) を見る ダーウィンが進化を確信するにビーグル号航海が大きな影響を与えた…

第3回:『熊から王へ』中沢新一

野蛮とは実際のところ、何だろうか?それは外にあるのではなく、内にあるもの。熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ)作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 30回こ…

第2回:『埋葬』横田創

この小説は2度読むことになる。きっと。埋葬 (想像力の文学)作者: 横田創出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/11/25メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 480回この商品を含むブログ (20件) を見る たとえば「打ちのめされるようなすごい本」に遭遇した…

第1回:『ウンラート教授』ハインリヒ・マン

これは一種のピカレスクものか、復讐劇か、それともだめ男の話か。副題は「あるいは、一暴君の末路」。ウンラート教授―あるいは、一暴君の末路作者: ハインリヒマン,Heinrich Mann,今井敦出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 8…

はじめに:伴読部について

なむさん(id:numberock)とast15さん(id:ast15)と、伴読部なるものをすることになりました。 「併」ではなく「伴」です。伴走(or 伴奏)から取りました。ではこれは一体どういうものかというと、端的には以下の通りです。 月に1回、1冊の本を指定して…