今回の震災を受けて忘れないようにしたい、2つの気づき。

 9.11が起きたのは中1のときだったが、個人的に今回の震災は、そのとき以来の衝撃かもしれない。

 衝撃と言っても、ダイナマイトが爆発して起こった振動に身体が揺さぶられるような衝撃ではなく、深い水の底で起きた何かの振動が緩慢に、重く響いていくるような衝撃。

 テレビや新聞ではもちろん、ネット上でもかなりの映像や情報、それに“声”が行き交っているようで、まとめているところではそれらをしっかりまとめているし、ここでは具体的なことには触れないことにする。

 ただ、自分の中で、これから先も(気持ちの上で)頭の片隅に留めてこうと思ったことがあるので、私的なメモだけど、とりあえず、それだけでも書き残しておこうと思う。



 2つある。

  • 日本が地震大国であるということは周知の事実で、実際、小さな地震は日常的にときおり起こるため多少のゆれには慣れていることもあり、地震というものを(また、地震によって引き起こされる様々な影響を)なんとなく知っているつもりになっていた。でも、本当はまったくと言っていいほど知らなかったということを知った。地震を「知っている」と思い込んでいただけだ
  • 災害が起こるとそこには被害があるものだが、過去に起こった災害とその被害を知ったとしても、今ならそこまで酷いことにはならないだろうとなんとなく高をくくっていた。でも、実際には今も昔も変わらず尋常ではないことになりうるということを実感として知った。テクノロジーに代表されるような日本の現代という「時代」をちょっと過信しすぎていた

 まったく具体的なことじゃない。当たり前なことでもある。


 それでもこれから先、災害への対策や準備をするにしても、災害のことを考えるにしても、なにか具体的な行動に移すときにはこの“気づき”を思い起こそうと思う。この“気づき”は、今感じている衝撃や畏怖といった念が染み付いている。

 それにこの“気づき”は、何も災害に関することだけに当てはまることではないはずだから。


 この2つのことを頭の片隅に、衝撃が薄れたときにこそ思い出したい。